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MY Diary ロハスタウン高松からお届けするグットミュージックダイアリー
2008年9月3日

リターン ツゥ フォレヴァー

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アメリカ、特に黒人たちのジャズのイメージにはEARTHYとかDIG(掘り下げる)というイメージがあります。
それに比べてブラジル人たちがジャズを演奏すると、どんどん上に向かって飛翔するイメージがあります。
アイアート・モレイラとフローラ・プリム
チック・コリアが名盤「リターン ツゥ フォレヴァー」に彼らを共演者として選んだのには、あのかもめが飛翔するイメージに象徴される音楽世界の創造性を、旧来の黒人たちには見出せなかったからでしょう。いや、逆に彼らに知り合ったからこそあのアルバムを創ったのかもしれませんが・・・。
東京ブルーノートにこの二人のユニットが最初来た時、その果てしなく自由にひろがる上昇する音のスパイラルに大興奮しました。
フローラプリムはまさにおおらか、ナイーブなアイアートにとっては母親的に見えました。
数年後もう一度彼らのユニットを見に行ったときは、かなりアヴァンギャルド。
店の外でワゴンに乗り込もうとする彼らに近づいていくと、どうだった?と声をかけてきたので前回も聴いたよというと、フローラ・プリムが真顔で車に招き入れてくれて「今回はどうだった?」とたずねてきました。
チャレンジし続けつつも自分たちの音楽が受け入れられているか常に真摯な姿勢、音楽を真剣にとらえているシンプルなハートが印象的でした。
波動スピーカーで聴くこの「リターン・ツゥ・フォレヴァー」は音の広がりが素晴らしい。この空気感を見事に再現するのがこのシステムの素晴らしい価値でしょう。